若旦那からごあいさつ

◇信州遠山郷にて創業50年

 信州の南端、赤石山脈の僻遠の谷、遠山郷。南アルプス聖岳(ひじりだけ)を水源とする遠山川が中央を流れています。
  山と山の産物の経済的価値が高かったとき、当店の創業者鈴木理孔は、製材所用のノコギリの「目立て」をしていました。昭和30年に商売好きの妻と巡り会い、自分の奔放な性格にあった生業として、肉屋を始めました。


創業夫婦 昭和30年代
人口約2000人で、他と隔絶されている村は、肉屋として生きていくには少々つらい環境です。
然し、時代やお客さんに合わせて、その時その時を懸命に働いていたら、独自性・独創性を発揮する良い環境に見えてきました。
猪・熊・鹿などの野生肉や特殊な肉とされているヤギや羊の肉は、クセがあって食べにくい...が一般的なイメージです。
それを美味しくて個性的で、クセになってしまう肉として提供してきたのです。
「信州の山の肉」と「遠山ジンギス」という店の二枚看板を育てました。

昭和30年代の鈴木屋
現在は「肉屋として人の役に立つ」という気持ちで働いています。
ここ遠山郷は、自然の恩恵と脅威、人の愚かさと人の英知の可能性を感じやすい場所です。
ここで食べ物(食肉)を通して、自然と人、人と人の調和を考えていきます。

◇信州の自然と山の肉

イノシシ/Photo by 宮崎学
現在、猪や鹿は増えすぎて、山峡の地で耕作する農家や林家に獣害をもたらしています。
又、増えすぎる野生獣は、飢餓か病気で激減してしまうのが自然界の習わしです。
絶滅したオオカミに代わって、我々が美味しく食べてあげなくてはなりません。

猪・鹿・熊の大物3種類が豊富に獲れる場所はこの辺だけで、遠山では、古くから猟の獲物に蛋白源を求めて来ました。
今も、狩猟期間以外にも有害獣駆除ということでほぼ通年行われています。
しかし、肉が美味しくて、商品価値のある期間は限られています。 その時に一年分仕入れます。

天然自然の獣は急峻な山で暮らすため、とれた場所で肉質が違うし、山の実やドングリの実り具合などで、年によっても異なる、まさに「自然の恵み」です。
脂身だけを食べてももたれません。
スジは堅くパリッとしているし、骨は黄色くて、家畜の骨より何倍も堅い。
心身を鍛錬しているスポーツマンや武芸者は、食べるとビンビン感じるそうです。

◇遠山ジンギス(遠山郷生まれの味付ジンギスカン)

遠山郷ではジンギスカンとは、マトン(羊)の味付肉です。朝鮮は肉食の先進国。遠山ジンギスの始まりは、昭和30年頃、交流のあった在日朝鮮人の人たちに、肉と肉料理を教えてもらってからで、創業夫婦は遠山の人々のアドバイスと自らの独創性で、現在の「鈴木屋の味」を作りました。
肉は農家から経産のヤギやヒツジを売ってもらいました。
タレはお客さんがいつも同じ味で美味しいと言ってもらえるように、少しずつ四季折々に変えていきます。

昭和50年頃になって、遠山郷ばかりでなく、南信州のうちでも肉の手当が難しくなってきて、オーストラリア産の 自然放牧のマトンを使い出しました。
今、遠山のジンギスの原料の肉は、信頼のおける牧場主が育てた輸入品です。
ただし、この味は遠山で生まれた店主の感性がないとできません。
また、味と共に羊肉の食文化の創造をしたので、それでも「遠山のジンギス」なのです。
オセアニアの風が育てた羊、遠山の水と風土が作り上げた味。

◇会社概要

称号 有限会社 肉の鈴木屋
所在地 〒399-1311 長野県飯田市信濃和田1348
TEL 0260-34-2222
FAX 0260-34-5544
創業 昭和32年7月
代表者 鈴木 理孔(マサヨシ)
営業内容 食肉処理業・食肉製造販売
従業員数 17名
 

安心!美味しい!めずらしい。。スズキヤの焼肉・ジンギスカン

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