味付焼肉の決定版!信州の秘境に伝わる伝統の味遠山ジンギス大図鑑
《★は地元民愛着度です》
信州遠山郷で親しまれてきた味付焼肉遠山ジンギスのはじまり
信州の秘境「遠山郷」は、昔から林業、山の仕事が盛んな土地。
過酷な力仕事に従事する山の衆が、疲れを癒し、明日へつながるように好んで食べたのが、遠山流スタミナ焼き、通称「遠山ジンギス」。
創業以来60余年、製造・加工・販売まで一貫して行ってきたスズキヤは、山で働く衆に鍛えられた味を、毎日懸命に働く皆様へお届けしてきました。
【 味付焼肉が力めしとして愛された理由 】
①体を動かして汗をかくので、ある程度の塩分を欲するため味がついているとうれしい。
②とにかく忙しい毎日なので味がついていると簡単に調理して食べられる。
③野菜と一緒に炒めてもよし、ごはんにかけて丼もよし。
そして…遠山ジンギスは今もなお、働く人々に愛される味に
【薪人紹介】薪人とは、飯田市が受託した総務省「緑の分権改革」調査事業の過程にて生まれた、自然との繋がりを保って生活をしたい、薪に想いのある人たちのネットワーク団体です。
親睦と協働の仲間づくりをしながら,薪と楽しく関わっていく取り組みをし、里山を守り後世へ引き継ぎたいと思っています。ご興味のある方のご参加もお待ちしています。
写真協力:秦俊夫 取材協力:薪人
遠山ではジンギスカン=味付け肉でした。遠山ジンギスとは
信州・遠山郷「遠山ジンギス」
信州の秘境・遠山郷で山仕事に従事する労働者たちに愛されてきた気力・体力・元気の源。
「力めし」「パワーフード」。
独特のタレ揉み製法によって味付けされた羊肉を含む多種多様な味付肉の総称であり、「ジン」・・・という言葉は「味をつける」の意。
「ジンギス」=「タレ揉みの味付肉」。 日本の「味付焼肉文化」の中でも極めて特殊。
「ジンギス」と略して呼ぶのが一般的。
味付/醤油ベース、生ニンニク、味噌、大陸風
タレの量 ・道具/網焼き、一斗
産業/林業、綿羊飼育
一斗缶ジンギス、平成のジンギス党
イベントや集まりのときなど折りを見てはジンギスを囲む遠山の人々
。
20年くらい前までは、PTAや消防団、山仕事の人たちなどが、ひと仕事のあとに一斗缶を使った焼肉を楽しんでいました。
頭と底を開いて中で火を焚き、熱くなった表面に水をかけてコーティングを落とし、あとはお肉を焼くだけ。
昭和32年のジンギス発売当時にも、夜な夜なジンギスを囲む「ジンギス党」なる若い衆がいたそうです。
「一斗缶ジンギス」で「平成のジンギス党」復活なるか!?
*食の産業遺産:全国各地に存在する、かつて栄えた産業の遺跡と、 その産業とともに人々に愛され、今も受け継がれる食文化。
*味付焼肉文化:「焼肉」という言葉は大きく二つの意味を持ち、肉を焼いた料理全般を指す場合と、肉や内臓にタレをつけ直火で焼きながら食べる特定の東洋料理を指す場合がある。味のついていない肉を焼いてタレにつけて食べる方式(後付焼肉)に対し、あらかじめタレに漬けたりした肉を焼く方式を「味付焼肉」という。
スズキヤのジンギスはなんと31種類畜種も羊肉には限りません
《★は地元民愛着度です》
あなたは何種類知っていますか!?食べたことがありますか!?31種類全て言えますか~!?
生ニンニク香る極旨熟成醤油ダレ。信州熟成三年生味噌が隠し味。店主しか作らない、生ニンニクを活かした醤油ベースの生ダレ。
信州熟成三年生味噌を隠し味に、創業以来60余年、変わらぬ「タレ揉み製法」と、「お肉で元気をつけてほしい」の気持ちが味わいを深くしています。
肉の肌目に応じて秘伝のタレを揉み込む製法に合った厚さ4mm~5mmでお肉をカット。
食べ応えも抜群です。(羊肉の場合) また北海道のタレは、リンゴや玉葱ペーストを使った甘めのタレに「漬けた」ものですが、当店の場合は、お肉に揉み込ませますので、お肉の余分な成分が外へ出て、お肉の味がしっかりと感じられます。
※畜種、部位にあわせて厳密な厚さでカットしています。
北海道の味付けジンギスカンのタレと肉の比率が、5:5から6:4。
これが普通だとすると、当店の味付け肉は、2:8。
圧倒的にお肉が多いのです。
タレをお肉に揉み込ませていますので、焼き肉サラダや唐揚げにもできます。味わいが違います。
遠山だけでなく、日本各地にそれぞれの味付け焼肉があります。日本の味付け肉文化
日本各地の食文化は、それぞれの地域特有の道をたどって成り立っています。
林業に従事した人たちが愛して育んだ「遠山ジンギス」のように、その土地その土地の産業と切っても切り離せない関係の食文化が日本各地に残っています。
林業はもちろん、農業・養蚕業・製糸業・鉄鋼業…額に汗して働く人々に愛された元気の源「力めし」。
「力めし」の中でも、お肉はスタミナ・元気の源として最も好まれ、愛されました。
特に「味付焼肉」は、その土地その土地で畜種の違いがあり、また、地域の食文化に根ざした特有の味付けと食べ方で、産業と共に地域に残り、愛され続けています。
(2018.7 スズキヤ調べ)
①北海道 遠野ジンギスカン
北海道では、明治時代から肉用を含めた綿羊の飼育が行われており、ジンギスカンは北海道を代表する郷土料理。
中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を熱して羊肉と野菜を焼き、羊肉から出る肉汁で野菜を調理しながら食べる。
- 蓄種/羊
- 味付/リンゴ・玉葱ペースト、フルーティ、甘め、タレの量《多》
- 道具/ジンギスカン鍋
- 産業/綿羊飼育、農業
②東北(特に岩手) 遠野ジンギスカン
北海道・信州と並ぶ羊肉多食地帯。綿羊飼育を背景に、安価な食肉として広がる。
ジンギスカン鍋が収まる寸法で設計された鉄製の穴あきブリキバケツ「ジンギスカンバケツ」を使用するのが特徴である。
- 蓄種/羊
- 味付/フルーティー、酸味とさっぱりした辛口
- タレの量《中》
- 道具/ジンギスカンバケツ
- 産業/綿羊飼育
③東 海 (特に岐阜・愛知) けいちゃん
「鶏ちゃん」は岐阜・愛知の山間に伝わる、味付焼肉。
鶏肉を味噌や醤油ベースのタレなどに漬け込み、キャベツや玉ねぎと炒めて食べる。
里山ならではの料理で地元民には欠かせない郷土料理。
卵を産まなくなった鶏をタンパク源として調理して食べたのが始まりと言われる。
- 蓄種/鶏
- 味付/郡上地区は郡上味噌味、下呂地区は醤油が多い
- タレの量 《中》
- 道具/フライパン、鉄板
- 産業/養鶏、鉱山
鶏ちゃんのおいしさ、文化を広めることを目的とした地域団体。鶏ちゃん専門店や食堂、鶏ちゃんメーカーなど97の店舗会社施設団体などが大集結。その規模は日本の味付焼肉の中でも最大。 http://keichan-us.com/
④関 西(特に大阪) ホルモン焼き
牛の内臓、ホルモンに味付けをして網で焼く。 韓国風の味付け。
大阪鶴橋は焼戦後に在日韓国人によってつくられたコリア・タウンが中核を担っており、焼肉の激戦区。
韓国料理やキムチのお店が多くグルメの街として人気がある。
- 蓄種/牛
- 味付/味噌、韓国風
- タレの量《中》
- 道具/網焼き
- 産業/製造業
⑤九 州(特に福岡) 筑豊とんちゃん
筑豊のとんちゃん料理は、朝鮮半島から出稼ぎで炭鉱で働いていた朝鮮人たちがもたらしたホルモン文化が筑豊の土地柄と結びついて独自に発展したものと言われている。
当初は七輪の上にセメント紙(厚手で防水加工が施されていて広く普及した)を敷いてその上で調理。
焼き切る、煮切る、料理。博多のモツ鍋のルーツとも言われる。
- 蓄種/豚
- 味付/コク深く甘辛い味、
- タレの量《中》
- 道具/セメントの袋、鉄板
- 産業/炭鉱
これを見れば!! 遠山ジンギスがどれだけ地元の人に愛されているかがわかります。
《★は地元民愛着度です》
南信州では、ジンギスは年中行事になっている~!!??ジンギスの楽しみ方あれこれ。
地元では、週に3日は遠山ジンギスといわれています。 だから、地元の人は焼き方にも食べ方にもこだわりがあります!!
★ジンボク会(親睦会)
遠山・南信地域では親睦会といえば! ジンギスを囲むのがてっぱん。 だから、ジンボク会といいます。
道端でも楽しんじゃいます。 スタッフのジンボク会ブログはこちら https://www.jingisu.com/topix/3549.html
フライパンでど~ん!
南信州では、食卓にジンギスがフライパンのままど~ん!と 出てくるのが普通なんです。
このままだとお肉が冷めにくいし 洗い物も少なくて、お母さん助かる~★
忙しい毎日のみなさんの味方!!
ジンギスビール煮
ここらの山男や山仕事の衆は、凍ったジンギスとビールを、 山に持っていくのはあたりまえで、 ジンギスを炒めるときに余ったビールを入れて ぐつぐつ煮ちゃったら意外や意外!
すごく美味しかった! というのがはじまりらしいです。
→山男のビール煮・詳しくはこちらから
※ビール煮は、にっぽんトレッキング100スペシャル(NHK・BSプレミアム)で 紹介されました!(2018/7) ハイグレードを使ったビール煮を、吉田類さんにも食べていただきました。
遠山ジンギスの一斗缶焼き
遠山郷のおじさんたちは、こんな「ワイルドジンギスカン」をやっちゃいます。 やり方は簡単! 缶の上に脂をしいて、野菜、キノコと一緒に「遠山ジンギス」を焼くだけ! →一斗缶焼肉ブログはこちら
ジンギスサラダ
ジンギスの味付けにサラダがよく合う! ドレッシング要らずで、野菜がたくさん摂れます。
1日のはじまり・朝食が大事ということで、 スズキヤでは朝ジンをオススメしています。→ スタッフブログはこちらから
遠山のジンさんと遠山郷
・・・と、本当にジンギスをこよなく愛す地元の人々。
いつもご愛顧いただいているみなさまに何か恩返しを・・☆
地域を盛り上げたい!と若旦那さん。
実は「遠山の金さんと信州遠山郷の殿様は親戚」。
いつも庶民の味方だった遠山の金さんのように、 「遠山ジンギス」も「いつもみんなを応援したい、チカラめしでありたい」との想いから 「遠山のジンさん」(スズキヤ公式キャラクター)が誕生しました。 モデルは!!!若旦那さん^0^★
遠山のジンさん誕生を記念して「遠山のジンさんセット」もできました! 他に類をみない9畜種のジンギスカンのセットです。
知る人ぞ知るジンギス奉行 遠山のジンさんの7つのオキテはこちら~マスターすればこれであなたもジンギス奉行に~
遠山のジン散歩 マップ
お客様に、遠山の観光は!?見所は!?と聞かれることもよくありまして・・・ ジンギスだけでなく、遠山郷も満喫してもらいたいと!! 遠山郷マップも作ってしまいました。 その名も「ジン散歩」マップ。
ジンさんマップを片手に遠山を満喫してください。 遠山の観光・詳しくはこちらから