「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2023年10月号 | 【ジンギスカンと天然ジビエ/肉のスズキヤ】

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「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2023年10月号

週刊いな「お肉のよもやま話」2023.10.26
今回は「雉兎鍋(とちとなべ)」についてご紹介させて頂きました!

 

NHKの「名将たちの勝負メシ」という番組を見た。
歴史上の名将、偉人たちが食べていた料理を再現し
彼らの生き方や哲学を学んでいく歴史料理バラエティ。 
大河ドラマの主人公でもある徳川家康の勝負メシは
「キジ鍋」だったと紹介されていた。
実は戦が得意ではなかったという家康がどうして天下を取れたのか?
家康は、家臣団みんなで、キジを狩る、という共通の体験の後、
みんなで、おいしくキジ鍋をつつく、
頑張った後、同じ釜の飯を食う、という時間を数多く作っとったようだに。
これが、家臣との絆を深める秘策であり、勝負メシであったとのこと。
なるほど。零細企業の社長のオラも、家康の考えはよくわかるなあ。

徳川家は兎汁がきっかけで隆盛に向かってった故事から
兎肉を縁起物としてきたから、
オラは、家康と言えば「兎肉」と思っとった。
ほいだが、ふと、雉と兎をあわせた「雉兎鍋」を、つくってみるかと思い立った。
狩猟の盛んな東北地方の名物「きりたんぽ」は、
もともときこりや猟師がご飯をつぶし、
棒に刺して焼いて食べていた携行食を、
キジとか兎を煮込んだものが始まりだと聞く。
「せんべい汁」もキジや兎の汁にちぎって入れたのが
発祥だっちゅーでね。

 

「雉」と「兎」の組み合わせは、わりあいそこかしこにある。
もともと、「猟師」をあらわす古い言葉に「雉兎(ちと)もの」をいう言葉があって、
その字のまんま、キジやウサギを捕らえる人と言う意味で使われてきたし、
計算方法で「鶴亀算」っちゅーのがあるけど、もともとは「雉兎算」だったみたいだでね。

 

諏訪大社では、75頭の鹿の首を捧げる
「御頭祭」ちゅーのをやっとるけど、 
870年以上続く奈良の春日大社若宮で行われるお祭りには、
主に雉や兎が奉納されたようだ。
この時期に聞く、奈良のわらべ歌があるそうなんだけど、
「センジョ行こう マンジョ行こう センジョの道には何がある
尾のある鳥と、尾のない鳥と、センジョ行こうマンジョ行こう」
という歌詞があって、尾のある鳥を雉、尾のない鳥を兎として、
表現しとるようだに。

 

雉も兎も「冬」寒い季節に味わうとことさら良いと思う。
七十二候に「雉始雊(きじはじめてなく)」というのがあるが、
雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃、
この頃が脂がのりいちばんおいしい時期と言われる。
兎の季語は冬で、兎狩りは冬季に行われるので、
やはり、寒い時期が旬。
あっちこっちに、郷土の工夫をこらした「家康鍋」なんてのがあるけど、
オラの「家康鍋」は「雉兎鍋」。
年の暮れ、大河ドラマ「どうする?家康」の
クライマックスにも、ぜひ食べてくろ。

 

長く続いた徳川の時代を終わらせ、近代日本の礎となった
明治維新の成立に多大な功績を残した西郷隆盛。
実は、上野公園にある西郷隆盛の像は猟犬を連れて兎狩りへ出かける姿だと言う。
兎狩りは、もともと武士の鍛錬のひとつで、
西郷どんは兎狩りで体を鍛えとったみたいだ。
将軍や藩主は狩をして領地の地勢を覚えた。
西郷どんも地勢を知るべく来るべき時に備えっとったのかも。
オラも狩さながらに動いて、来たるあたらしい時代に
備えていきたいと思っとりますに。

投稿日:   カテゴリ: メディア掲載 告知, ▽ブログ  タグ:   投稿者: 鶏平

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