特別展「山とともに生きる―遠山郷のあゆみとくらし―」に行ってきました | 【ジンギスカンと天然ジビエ/肉のスズキヤ】

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特別展「山とともに生きる―遠山郷のあゆみとくらし―」に行ってきました

こんにちは、猪蔵です。
現在、飯田市美術博物館で特別展「山とともに生きる―遠山郷のあゆみとくらし―」が開かれています。
旧上村と旧南信濃村が飯田市と合併して今年で20周年を迎えたことを記念したもので、猪蔵も先日行ってきました。

目玉の一つは、最近話題の「遠山奇談」と、それに関わる浄土真宗関係の資料です。
遠山奇談は、真宗大谷派の本山である京都の東本願寺が天明8年(1788)に焼失したことにより、その再建に用いる木材を調達しようとする一行が遠山山中に分け入る物語です。
展示では、遠山奇談のほかに東本願寺再建絵巻や、寺再建のときに遠山から三河へ移されたという阿弥陀如来図などが見どころでした。このときに遠山から切り出された木材は1万7千本にのぼったとのことで、当時のことが遠山では今も伝承として残されているのがすごいです。

遠山奇談については、大鹿村在住のライター宗像充さんが書かれたこちらの連載が参考になります。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2979

 

また、遠山に多く残る中世の鰐口も展示されていましたが、これらは現在の磐田市や島田市、浜松市龍山など遠州方面から伝来したものが多いとのことでした。遠山のことが記された諏訪大社の文書などもあり、秋葉街道を通じた南北のつながりがよくわかる展示となっていました。

霜月祭りのコーナーでは、上村中郷の子どもたちが手作りした面がとてもかわいらしかったです。これをかぶって「霜月祭りごっこ」をして遊んだそうで、面の裏には作った子どもの名前も残っているとのことでした。

 

展示場内は撮影禁止だったので、出口の「顔ハメ」を撮ってきました。皆さんもうわばみと闘う杣人(そまびと)になりきってみてください!

特別展の関連行事として、講演会や映像上映会も予定されています。
1973年に読売テレビで放送された「遠くへ行きたい第124回 伊丹十三の天が近い村~伊那谷の冬」は、下栗を訪ねた伊丹十三さん(当時は俳優)が猟師に話を聞いたり婚礼の場面にでくわしたりする内容で、時代を感じさせる味わい深い番組です。
上映会は10月11日(土)に飯田人形劇場で、11月9日(日)に上村公民館で行われます。

特別展の会期は11月9日(日)まで。
詳細は飯田市美術博物館のホームページをどうぞ。
http://www.iida-museum.org/

投稿日:   カテゴリ: 國境こぼれ話  タグ: , ,   投稿者: 猪蔵

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