「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2026年9月号
週刊いな「お肉のよもやま話」2026.9月掲載。
今回は、伊那―豊橋間を走る食べる秘境駅号のお話。

伊那―豊橋間を走る食べる秘境駅号 馬と蚕と稲荷の不思議な関係
今秋、飯田線の特別列車「食べる秘境駅号」(伊那市―豊橋間)の運行が決まった。
秘境駅を効率よく巡れ、駅やその周辺の観光も楽しめる観光列車「急行 飯田線秘境駅号」。
毎年、春秋を中心に運行され、すぐに予約が埋まってしまうほど大人気のこの観光列車。
昨年15周年を迎えた。2019年5月には「クールジャパンアワード2019」でも表彰されたに。
伊那谷のお酒を味わう特別列車「伊那谷お酒学園」なんてのも走って、
ますます楽しい秘境駅号だ。
以前にこのコラムの中で「肉の旅」という本の中で、「伊那・駒ヶ根・飯田線三都肉の旅」と
題して、ローメンやソースカツ丼、おたぐり、馬刺し、山肉など伊那谷の肉文化が
紹介されていることを書いた。
オラは飯田線が好きだから、伊那・駒ヶ根・飯田が連携したりして、
お肉をはじめ地域の食文化の発信ができたらいいなとずっと思ってきた。
飯田線の特別列車「食べる秘境駅号」では、実はオラも乗車して、
伊那谷南信州の肉の魅力を紹介させていただくことになっている。
今回の「食べる秘境駅号」は、ずっと思ってきたことが形を変えて実現した。
とてもうれしい。
伊那から出発するから、伊那の馬肉文化のことをお伝えできたらと思うし、
たぶん車中では鹿肉を食べていただくことになると思うから、
諏訪大社の鹿食免のことは話したい。
そして、食べる秘境駅号が走るのは、11月22日。豊川稲荷の午年開帳の真っ只中だから、
豊川稲荷のこと、信州との歴史的・文化的な縁なんかもお伝えできたらうれしいぞぉ。
オラんちの伊那生まれの女房殿は、自称なんちゃって民俗学オタク、
自称軽めの歴女だそうだが、今年、スズキヤの社命で「豊川豊橋地域へ馬活」
するなかで、豊川稲荷の一帯はかつて「伊奈(伊奈庄)」と呼ばれていることを
突き止めた!女房殿は大コーフン!
伊奈庄を治めていた伊奈氏は信州伊那がルーツで、徳川家康の天下取りを支えた
名門武士団だったそうだ。
「これは、豊川伊奈荷」から来てるのかも!と独自の説を展開し、
もう鼻血が出るような勢いだぞぉ。
そしてさらには、中馬の道(伊那街道・三州街道)の起点が極めて至近距離。
物資や塩を運ぶために多くの馬が行き交う輸送の大動脈であり、
物流の要所であった歴史から、引退した馬を活用した形で馬肉食文化が根付いたから
もう我々が馬肉食文化を広めるのは運命なんだって。
ノリにノった女房殿は、どうして飯田線沿線に豊川稲荷の分社や
信仰があるのか独自調査。
岡谷でも豊川稲荷の分社の「キツネ祭り」ってのをやってるし、
上下伊那そこかしこに豊川稲荷分社が。
それは、つまり、養蚕との関係だったそうだ。稲荷様(キツネ)
が蚕の大敵ネズミを退治してくれるとか、
そんな関係もあって、養蚕の神様になったそうだ。
養蚕が盛んな地域と稲荷様は割合セットなんだって。
だから、稲荷神を祭る二月の初午の日に養蚕の神を祭ることもすこぶる多い。
そして、ここら一帯は、馬との関りも多いから、初午の日に馬頭観音を
参拝して馬の健康も祈る。
馬と蚕と稲荷の不思議な関係、がいろいろにあるんだなあ。
蚕の背中にある模様が馬の蹄に似ている、からだなんて話もあって。
興味が尽きんに。
豊川稲荷の本殿に祀られているのは「吒枳尼真天」っていう女性の神様で
けっこう強い神様だ。
なんだか、伊那界隈とも相当な縁で結ばれとるみたいだで、
そんな歴史も感じながら、「吒枳尼真天」のパワーをもらって来まいか…
ウチにゃあ吒枳尼真天ばりのおっかねえ(強い)神様がおって
これ以上は大変な気がするが…まっいっか!
特別列車「南信州と東三河の食文化をたどる味わいの秘境旅」
2026年11月22日(日)にJR東海が飯田線の駒ヶ根駅から
豊橋駅間で1便限定で運行する特別観光列車!催行決定しました!!
乗車には、旅行商品の申込が必要となります。
阪急交通社などでツアーが販売されており、詳細や空席状況は
JR東海の案内ページまたは各旅行会社で確認できます。

ご希望の方はぜひ!
お申込みいただいて、南信州から東三河の秘境旅を楽しんで、くろえ。

















